東京オフィスマーケットレポート 2015年 夏号
国内景気は緩やかな回復基調が続く
2015年6月の月例経済報告では、国内景気について「緩やかな回復基調が続いている」とし、3ヶ月連続で基調判断を据え置いた。設備投資に持ち直しの動きがみられるとして上方修正された他、企業収益は総じて改善傾向にあるとしている。先行きについては、海外景気の下振れなどのリスクはあるが、緩やかな回復が期待される。
オフィス空室率は改善が進む
2015年5月末の東京都心5区のオフィス平均空室率は5.17%となり、2ヶ月ぶりの低下となった(前月は大規模ビルの供給もあって22ヶ月ぶりに上昇した)。地区別では、千代田区が4.44%で前月から上昇した他は、全て低下した。また、前年同月比では全ての区で低下している。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2015年6月」より)
平均オフィス賃料は上昇が続く
2015年5月末の東京都心5区の平均賃料は、17,320円/坪で前年同月比4.96%(819円)上げ、賃料の前月比上昇は17ヶ月連続となった。地区別にみると、5区とも平均賃料が前年同月比で12ヶ月連続の上昇となり、渋谷区では前年同月比9.36%(1,614円)増、新宿区では同7.32%(1,009円)増と特に上昇率が高くなった。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2015年6月」より)
2015年7月16日