① 全てのフロアに後継テナントを早期に誘致したいが、一棟貸か、複数テナントのフロア貸か、
などのテナント誘致の方針を決めるために必要な賃貸マーケット等の情報がない。
② フロア貸をするためには、オーナーとテナントの資産区分や原状回復基準を作成する必要があるが、
どうしたら良いかわからない
③ セキュリティなどの設備リニューアル工事と、入居テナントの希望するレイアウト工事が同時に
必要となるが、工事業者とリーシング業者等関係者の調整負担が大きい。
① 早期テナント誘致
リーシング部門からは、近隣の賃貸マーケット情報を提供しつつ、工事費と管理負担の抑制という観点から、まずは一棟借のテナントの先行募集を提案。結果として、一棟借のテナントを誘致することができました。
② 資産区分表や原状回復基準の作成
建物管理部門では、資産区分等コンサルティングの手法を用いて、オーナーとテナントの資産区分表や原状回復基準の作成を行いました。
③ 各工事の調整
工事部門は、協力会社と連携して、退去テナントの原状回復工事や共用部のリニューアル工事、そして、テナントの入居工事の全体調整によって、工事費用を抑えると共に、短期間で入居を可能にしました。
この事例は、全てのフロアに、早期にテナントを誘致するという難易度の高い案件でした。加えて、本社オフィスと倉庫を併用した仕様をテナントビル仕様にリニューアルする必要があり、相応の費用と日数を要する特殊事情もありました。
リーシング活動では、その点も考慮して、商品在庫保管をするテナントにターゲットを絞った募集活動を行い、一棟借を希望するテナントを誘致することができました。オーナーさまのみならず、工事費抑制の視点で入居・退去テナントにも喜んでいただくことができました。
また、テナント入居後の管理にも配慮した提案を行い、オーナーさまからは建物管理もあわせてお任せいただくことになりました。