東京オフィスマーケットレポート 2015年 秋号
国内景気は緩やかな回復基調が続く
2015年8月の月例経済報告では、国内景気について「緩やかな回復基調が続いている」とし、5ヶ月連続で基調判断を据え置いた。個人消費が11カ月ぶりに下方修正されたほか、輸出は3カ月ぶり、輸入も14カ月ぶりに下方修正された。先行きについては、「中国経済をはじめとした海外景気の下振れなど、わが国の景気を下押しするリスクや、金融資本市場の変動に留意する必要がある」としている。
オフィス空室率は改善が進む
2015年8月末の東京都心5区のオフィス平均空室率は4.72%となり、4ヶ月連続で低下した。地区別では、中央区が5.63%で前月から0.09ポイント上昇した他は、全て低下し、千代田区は6年7ヶ月ぶりの3%台となった。また、前年同月比では全ての区で低下している。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2015年9月」より)
平均オフィス賃料は上昇が続く
2015年8月末の東京都心5区の平均賃料は、17,490円/坪で、前年同月比4.55%(761円)、前月比0.13%(23円)上げ、賃料の前月比上昇は20ヶ月連続となった。地区別にみると、中央区と新宿区が前月比で下落した他は上昇した。特に渋谷区では1.48%(283円)と上昇幅が大きくなった。また、前年同月比では全ての区で上昇している。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2015年9月」より)
2015年10月6日