東京オフィスマーケットレポート 2015年 春号
個人消費などに弱さがあるものの国内景気は緩やかな回復基調が続く
2015年2月の月例経済報告では、国内景気について、「個人消費などに弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている。」とし、4ヶ月連続で基調判断を据え置いた。雇用・所得環境の改善傾向が続いており、先行きは緩やかに回復することが期待されるが、消費者マインドの弱さや海外景気の下振れなどがリスクに挙げられている。
オフィス空室率は20ヶ月連続して低下
2015年2月末の東京都心5区のオフィス平均空室率は、5.31%で20ヶ月連続の低下となった。地区別では、千代田区が4.40%、新宿区が4.76%と4%台まで低下が進んだ。港区が6.81%で唯一前月から上昇したが、大規模ビルの竣工に伴うもので、前年前月比では全ての区で低下した。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2015年3月」より)
平均オフィス賃料は17,000円/坪で推移
2015年2月末の東京都心5区の平均賃料は、17,167円/坪で前年同月比5.64%(917円)上げ、14ヶ月連続で上昇した。地区別にみると、5区とも平均賃料が前年同月比で9ヶ月連続の上昇となった。渋谷区は、18,624円/坪で前年同月から8.78%(1,503円)上昇し、千代田区の18,540円/坪を抜いて最も高くなった。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2015年3月」より)
2015年4月21日