東京オフィスマーケットレポート 2013年 春号
国内景気は次第に景気回復に向かう
2013年3月の月例経済報告では、国内景気について、家計や企業マインドが改善に向かっているほか、消費の底堅さや設備投資の下げ止まり、 生産や雇用の持ち直しなどを受けて「一部に弱さが残るものの、このところ持ち直しの動きがみられる」として、3ヶ月連続で景気の基調判断が上方修正された。
先行きについては、輸出環境の改善や経済対策、金融政策の効果などを背景に「次第に景気回復へ向かうことが期待される」としている。
オフィス空室率は8%台半ばまで改善
東京都心5区のオフィス空室率は、昨年12月、今年1月と続けて低下し8%代半ばの水準となった。2月末は8.57%で前月より0.01ポイントとわずかに上昇したが、前年比では0.58ポイント改善した。空室率を下げた区は、千代田区が前月比0.20ポイント改善して6.66%、渋谷区が前月比0.62ポイント改善して5.98%であった。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2013年3月」より)
オフィス賃料は小幅に下落
2013年2月末時点の東京都心5区の平均賃料は、下落傾向が続き、前月比7円、前年同月比では299円下げて16,547円/坪となった。新築ビルについては今年1月に前月比4.4%(1,039円)上げ、2月も4.6%(1,109円)と高い割合で上昇した。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2013年3月」より)
2013年4月4日