東京オフィスマーケットレポート 2013年 新春号
国内景気は年明けから緩やかな回復を期待
2012年12月10日に公表された7-9月期の実質国内総生産(GDP)の2次速報値は前期比▲0.9%、年率換算では▲3.5%となり、過去系列の改定によって4-6月期も実質前期比▲0.0%、同年率▲0.1%と下方改定されたため、2期連続のマイナス成長となった。(内閣府 四半期別GDP速報[2012年7-9月期・2次速報]より)
2013年は海外情勢の改善から輸出が持ち直し、春以降に生産や内需に波及して回復軌道に戻ると予想されているが、中国経済や米国の財政運営、欧州債務危機の動向などによって国内景気の回復が遅れる可能性もある。
オフィス空室率は小幅に上昇
東京都心5区のオフィス空室率は、2012年11月末時点で8.76%と前月から0.02ポイントと小幅に上昇したものの、前年同月比で0.14ポイントの改善となっている。港区は大型空室の募集開始によって前月比で上昇したが、他の4区では低下した。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2012年12月」より)
オフィス賃料は弱含みが続く
2012年11月末時点の東京都心5区の平均賃料は、全ての区で前月より下落し、前月比40円、前年同月比では385円下げて16,588円/坪となった。同年 7月以降、 5ヶ月連続の下落となった。
(三鬼商事「最新オフィスビル市況2012年12月」より)
2013年1月17日