関西オフィスマーケットレポート 2022年 夏号
関西主要都市の賃貸オフィス市況の概要
2022 年5 月末のオフィスビルの平均空室率は、大阪ビジネス地区は4.99%、京都地区は4.72%、神戸地区は5.57%であった。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞や在宅勤務・リモートワークなどの影響で需給は弱含みで推移し、前年同月と比べ大阪ビジネス地区と京都地区は約1% pt 上昇し、神戸地区は0.46% pt 低下している。
平均募集賃料は、大阪ビジネス地区が11,881 円/ 坪で前月からわずかに上昇、神戸地区もわずかに上昇して11,111 円/ 坪、京都地区は横ばいで13,070 円/ 坪であった。
※延床面積が1,000 坪以上の主要貸事務所ビルが調査対象。対象ビル棟数は、大阪ビジネス地区(梅田地区、南森町地区、淀屋橋・本町地区、船場地区、心斎橋・難波地区、新大阪地区)799 棟、京都地区86 棟、神戸地区110 棟(2022 年5 月)。
※平均募集賃料については共益費は原則含まない。
資料:三鬼商事「最新オフィスビル市況」
※本資料は参考情報の提供を目的とするものです。本資料は信頼できると思われる情報に基いて作成していますが、その正確性と完全性、客観性については当社は責任を負いません。
※本レポートの無断転載を禁じます。 Copyright 2022 HEISEI BUILDING CO., LTD.
関西圏における賃貸物流施設のマーケット動向-(1)空室率の動向
2022 年4 月の空室率は2.0%で、1 月の1.5%から0.5% pt 上昇した。2 期続いての上昇となったが、全般的には依然としてやや逼迫した需給環境にある。
2022 年4 月時点の賃貸面積は824.5 万㎡(前年同期比13.3%増)、空室面積は16.5 万㎡(前年同期比55.7%増)である。
関西圏における賃貸物流施設のマーケット動向-(2)需給バランスの動向
2021 年5 月から2022 年4 月までの1 年間の新規供給量は約103 万㎡で、前年から約12 万㎡増加した。この間の新規需要は新規供給を約6万㎡下回った。
今後竣工予定の主要な物流施設は、神戸市西区の「プロロジスパーク神戸3」、茨木市彩都はなだの「DPL 茨木北」、箕面市森町南の「アイミッションズパーク箕面」などがある。
今後さらに供用区間が延伸する予定の新名神高速道路沿線の内陸部で開発が多くみられる。
関西圏における賃貸物流施設のマーケット動向-(3)募集賃料の動向
2022 年4 月の募集賃料は4,260 円/ 坪で2 期連続の上昇、前年同期比で260 円、6.5%の上昇となった。
関西圏ではやや逼迫した需給環境を背景に、賃料が上向きの状況にある。
物流費も含めた諸物価の上昇がみられる中、賃料の低い物流施設への需要も増加することが想定される。
※調査対象:需給データについては、延床面積または敷地面積が1 万㎡以上の賃貸物流施設が対象。
なお、以下は集計対象外。賃料については、募集面積1,000 ㎡以上の賃貸物流施設が対象で中央値。
※調査地域:京都府・大阪府・兵庫県
※調査棟数:155棟(需給データ)
資料:株式会社一五不動産情報サービス「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」
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2022年7月1日